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バッテリ耐久年数が長いメーカーは?ノートパソコン購入時の判断ポイントを解説

この記事はノートパソコンを購入するにあたり、バッテリ耐久年数の長いパソコンを購入したいと思っている人にお勧めの記事になっています。

こんにちは。皆さんはノートパソコンを購入する際、何を基準に選んでいますか?携帯性、重量、ディスプレイサイズ、処理速度、バッテリ駆動時間、などなど。人によって判断基準はそれぞれだとは思いますが、意外と見落としがちなポイント、バッテリ耐久年数について今回は記事にします。

皆さんはノートパソコンを使っていて、

ほとんどバッテリを使ったことがないのに、久しぶりにバッテリを使ったら予想以上に減りが早かった

という経験や、

2年ほど使っているけれど、いまじゃ5分もバッテリが持たない

という経験はありませんか?特にほとんどバッテリを使ったことがないのに、購入時の駆動時間より大幅に使用可能時間が短くなっているのは解せないですよね。ということで、この記事ではバッテリ耐久年数について詳しく解説していきます。

なお、ここで解説しているのはバッテリ耐久年数で、バッテリ駆動時間とは異なりまのでご注意ください。

今回の記事の内容はこんな感じ

  • 何かしらバッテリ管理の仕組みが備わってるのはPanasonic、Lenovo、NEC、VAIO(SONY含む)、富士通、東芝、SAMSUNG
  • 常時ACアダプタ接続の場合、寿命が短くなる
  • バッテリ耐久年数を伸ばすには50%~80%充電でとどめる

はじめに

この記事で紹介するのは、バッテリの耐久年数の話です。例えば駆動時間4時間のノートパソコンを100%充電の状態で使った場合、新品であれば4時間使うことができますが、寿命が短くなってくると100%充電でも半分の2時間しか持たなかったり、下手すると10分ぐらいで切れてしまう場合があります。

頻繁にバッテリを使っている場合であれば、仕方ないなとあきらめられますが、ほとんどバッテリを使わず、自宅やオフィスなどでACアダプターを接続したまま使っているのに、いざ外出先で使おうと思ったらカタログスペックから大幅に駆動時間が落ちているのは嫌ですよね。ここで紹介するのは、購入から1年後、2年後であっても駆動時間を長くするにはどうすればいいのか、という話です。

リチウムイオン電池の寿命は?

バッテリ耐久年数の長いメーカーの説明に入る前に、一般的なリチウムイオン電池の寿命について説明しましょう。

リチウムイオン電池の寿命は充電回数(充電サイクル)で決まっています。スマートフォンやノートパソコンで使われているリチウムイオン電池の充電サイクルはおおよそ500回~800回といわれています(NTTドコモ)。スマートフォンを使っていて、2年程度でバッテリの減りが急激に悪化するのはバッテリサイクルが原因なのです。

500回~800回であれば、1日1回充電をしていても、おおよそ2年で寿命が来ることになります。使用頻度が激しく、1日に何回も充電する場合だと、さらに寿命は短くなってしまいます。

なぜノートパソコンのバッテリは2年持たないのか?

1日1回充電で2年弱ほどバッテリが持つはずなのに、ノートパソコンを使っていると、ほとんどバッテリを使わず、ACアダプタに接続して使っているだけなのに、2年持たずにバッテリの駆動時間が急激に悪くなるという経験はありませんか?

スマートフォンの場合、充電するときだけ充電ケーブルに接続しますが、ノートパソコンの場合、自宅やオフィスなどで固定して使っている場合でも充電ケーブル(ACアダプタ)に接続して使っています。実はこれが原因でバッテリの耐久年数(寿命)を短くしているのです。

多くのメーカーは常に最大限のバッテリを使えるよう、常時100%になるよう充電を行っています。しかし、バッテリとは厄介なもので全く使わなくても、少しづつ放電され充電が減っていくのです。そのため、1%充電が減っただけでも、自動的に再充電を行い充電サイクルを浪費してしまうのです。

思い出してください。バッテリの寿命は充電サイクルで決まるんでしたよね?99%から100%に充電するだけで、サイクルを1回使ってしまうのはもったいないと思いませんか?

そうなのです。ACアダプタに接続したままパソコンを使い続けると、バッテリを使っていないのに、自然放電で充電容量が減り、知らず知らずのうちに充電サイクルを浪費してしまっているのです。

バッテリ寿命を延ばすには?

前述したような理由から、バッテリの寿命を延ばすには、使わない場合はパソコンからバッテリを取り外すことが推奨されています。

他にも、長期保管する場合は充電容量を50%前後に抑え、パソコンから外して保管するなど様々な方法があります。

そうはいっても、何かの拍子にケーブルが外れた際のバックアップとしてバッテリは接続しておきたいし、知ってはいても、バッテリを外すのは手間がかかりますよね。そもそも最近のノートパソコンはバッテリを取り外せない機種も多く存在します。

そこで必要になってくるのが、バッテリ寿命を延ばすための仕組みです。徐々にバッテリ管理の仕組みも有名になり、PCメーカー各社もバッテリ耐久年数を延ばすためのプログラムを導入し始めています。しかし、それでもすべてのメーカーが提供しているわけではないので、ノートパソコンを購入する際にはしっかり見極める必要があります。

バッテリ管理ツールを提供しているメーカー

ということで、ここでは何かしらのバッテリ寿命を延ばす仕組みを提供しているメーカーを紹介していきます。2020年4月現在、独自に調べた範囲では、Lenovo、NEC、Panasonic、SAMSUNG、VAIO(SONY含む)、東芝、富士通の7社です。その他のメーカーは確認できませんでした。

プログラム名をクリックで、メーカーの説明ページへ飛びます。

メーカー バッテリ管理プログラム 設定※
Lenovo Energy management フル充電、60%充電
NEC バッテリリフレッシュ&診断ツール フル充電、80%充電、50%充電
Panasonic Ecoモード フル充電、80%充電
SAMSUNG フル充電、85%充電
VAIO いたわり充電 フル充電、80%充電、50%充電
東芝 ecoユーティリティ フル充電、80%充電
富士通 バッテリユーティリティ フル充電、80%充電

上記の表の通り、バッテリ管理プログラム名は各社それぞれ異なりますが、設定項目はおおむね80%前後で充電を止める仕組みになっているようです。

Panasonicの説明によれば、50%で充電を止めるより80%で充電を止めるほうが耐久年数が長くなるようです。ここで紹介したほとんどのメーカーは、50%もしくは80%に設定できるようですので、これらのパソコンをお持ちの方は設定を見直してみると良いでしょう。

バッテリ管理プログラムは提供されていますが、ほとんどのメーカーは標準で100%まで充電されるようになっています。手動で設定を変更する必要があるのでご注意ください。

なお、ここで紹介したメーカの中にはバッテリ管理を自動で行ってくれるものもあるようです。Panasonic Let’s noteの一部の機種はこれらの設定を自動化し、ecoモードプログラムを廃止しているそうです。富士通の一部の機種でも同様で90%を下回るまで自動再充電が行われないものもありました。

2020年4月現在、ノートパソコンでバッテリ耐久年数を延ばすにはメーカーをしっかり選び、設定を変更する必要がありますが、近い将来すべて自動かされユーザーが特に何も気にせずとも、バッテリ寿命を最大化してくれる時代が来るかもしれませんね。

おわりに

ここで紹介したのは2020年4月現在、独自に調査した結果です。バッテリ管理プログラムの名称は変わっているものもあるかもしれません。またここで紹介した以外にも管理プログラムを提供しているメーカーはあるかもしれませんが、心配な方はここで紹介したメーカーの中から選ぶことをお勧めします。

もしこれらのメーカー以外で提供しているよ!という情報がございましたら、情報提供いただけたら幸いです。

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