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無料でeラーニングが導入できる?Moodleとは?

この記事は安くeラーニング環境を構築したいと考えている人にお勧めの記事になっています。

こんにちは。某ウイルスの影響で、在宅学習やインターネットを使ったeラーニングの需要が急速に伸びていますね。すでにeラーニング環境を構築していた大学などはよいですが、そもそもイーラーニングの準備などしていなかったという学校がほとんどではないでしょうか。

公立学校なら何かしら公的援助があるのかもしれませんが、学習塾などは大変です。特に小規模で運営している場合はなおさらです。かといって急いでイーラーニング環境を構築できるわけではありません。でも、何もしないことには収入が入ってこないですし、Eラーニング環境のある大手に生徒を奪われてしまいます。

ということで、この記事ではそんな方に一つのアイディアとしてMoodleというEラーニング環境を紹介したいと思います。

無料で導入できるMoodleとは?

Moodleとはオープンソースの教育向けeラーニングプラットフォームです。サーバさえ用意できれば、だれでも無料で使用することができます。

日本では東北大学や早稲田大学、慶應義塾大学など多くの大学機関がMoodleを活用しています。実際にMoodleがどこまで活用されているかは、大学や授業によっても異なりますが、それでも非常に多くの機関がMoodleをすでに導入していて、今回の自粛の影響で利用率はさらに高まるでしょう。

Moodleが使われている日本の大学(一例)

教育機関以外でも、企業の社員研修などで使われているケースもあります。日本航空や東京書籍など、名だたる企業で使われています。

Moodleでできること

では、多くの教育機関や企業で導入されているMoodleで何ができるのか。Moodleでできることは、それを構築する方によってほぼ無限な活用方法があります。しかし一例をあげれば、

  • 参加者(生徒)の進捗、成績管理
  • 自動採点機能付きテスト
  • グループディスカッション(掲示板形式)
  • 提出物の管理
  • インタラクティブなプレゼンテーション
  • 簡単な学習ゲーム
  • YouTubeビデオの活用

などです。それぞれ詳しく説明していきます。

参加者の進捗、成績管理

これはEラーニングを導入する大きなメリットの一つかと思います。小規模であれば、そこまでメリットは感じられませんが、対象が大人数になると個々人の進捗を管理するのは非常に難しくなります。

しかし、Moodleを使えば成績および進捗が簡単に管理できるので、ちょっと理解度が遅れてしまっている生徒を集中的に指導することが可能です。

自動採点機能付きテスト

Moodleには様々なテスト形式が用意されています。一番多いのが選択問題ですが、それ以外にも数学などで活用できる計算問題、記述問題、作文など非常に多くの問題形式が用意されていて、そのほとんどが自動採点に対応しています。

さすがに作文問題については手動で採点する必要がありますが、それ以外についてはほとんどが自動で採点することができます。大人数で授業をする場合、採点だけでも時間がかかってしまいますが、Moodleを活用すれば一瞬で採点することが可能です。

採点のタイミングは指定することが可能です。

グループディスカッション(掲示板形式)

掲示板のような形でグループディスカッションを行うこともできます。ここでも進捗管理を併用し、全員がディスカッションへ参加できているか確認することができます。

提出物の管理

プレゼンテーションやレポートなど、授業内容によっては提出物を設定することも可能です。メールなどで提出する場合、ファイル名のつけ方が一定じゃなかったり、修正提出があったり、フォルダ分けなどが大変だったりします。

しかし、Moodleを活用すれば提出物の管理も一括で行えますし、ファイル名も自動で修正してくれるので間違える心配がありません。

締め切りの管理についても厳格に設定できるので、締め切りを過ぎた提出は認められませんし、逆に締め切りまでであれば何度でも提出することができます。

インタラクティブなプレゼンテーション

イーラーニングの最大のメリットともいえるのがインタラクティブなプレゼンテーションです。最近では多くの授業でパワーポイントを活用した授業が導入されていますが、スタイリッシュで見やすい反面、情報量が多すぎるためノートテイキングが追い付かない、情報の整理が大変といった問題が出てきます。

そこで必要なのが、インタラクティブな授業です。10数人規模のクラスであれば各生徒の進捗を把握しながら、授業を進めることも可能ですが、人数が多くなればそれだけ難しくなります。

Moodleを活用すればプレゼンテーションの始まりや途中、終わりに確認テストを導入することができるので、生徒がしっかり重要項目を把握できているか確認したうえで、進めることが可能です。

また、万一内容が追い付いていない場合や、一部情報が不足している場合はリンクを表示して、ワンクリックで必要な情報を表示させたり、復習させることが可能です。

簡単な学習ゲーム

ここまで説明した内容は主に先生側からのメリットですが、Moodleには簡単な学習ゲームが備わっています。特に英語や歴史など、覚える内容が多いものであればゲーム感覚で内容を確認できるので非常に便利ですし、生徒も空きが来ないのでお勧めです。

YouTubeビデオの活用

もちろんですが、Youtubeビデオや既存のビデオを活用することも可能です。また前述したように、ビデオとその他の機能を組み合わせ、インタラクティブな授業を構築することも可能です。

Eラーニングを極めたい場合は、eラーニング専用にビデオを取り直したほうが効率的ですが、すでにビデオ教材がある場合はそれらを流用しても十分効果的な授業は作成できます。

Moodle導入に必要な費用・知識

ここまでMoodleのメリットを述べてきましたが、では実際にMoodleを導入する場合、どれぐらいの費用が必要なのでしょうか。

一番最初に話した通り、「Moodle」というシステム自体の導入は無料です。しかし、運用するためにはサーバ契約が必要ですし、Eラーニングコースの作成が必要です。また、実際に運用するためには、ある程度の知識が必要です。

そこで、ここでは実際に運用する際に最低限必要となる知識、費用について解説していきます。

最低限必要な費用

コースの作成から運営まですべて自分たちで行うという場合、かかる費用はサーバ費用とドメイン費用だけです。様々なサーバがあり、共有サーバから専用サーバ、はたまた自分でサーバを構築する場合など様々ですが、一般的な共有サーバであれば、

ドメイン 年間約1000円

サーバ 年間約12000円

ぐらいで契約することが可能です。そこにMoodleをインストールし、構築すればほぼ上記費用だけで運用することができます。

最低限必要な知識

Moodleでコースを作成すること自体は、覚えてしまえばそこまで難しいものではありません。しかし、Eラーニングのための知識や多少のIT知識がないと最初はだいぶ戸惑うでしょう。

最低限必要な知識としては、WordPressを使ったことのある人であれば何とかなると思います。

具体的にはWordPressを手動でインストールしたことのある人、データベースをphpMyAdminを使って操作したことのある人であれば作業可能です。

それ以外に必要な知識としては、英語力と何かあったら自分で調べて解決する力はあったほうがいいでしょう。やはりMoodleに関する情報も日本語と英語とでは大きく違います。英語であれば、Moodleが公式にMoodleの使い方講座を定期的に開催しているのでそこへ参加して、Moodleの使い方を学ぶこともできます。

Moodleの構築、運用を外注する場合

Moodleの構築や運用を外注することも可能です。費用は内容により大きく異なりますが、小さ目のコースで作成まで10万円、そのごの保守が月額8万円~というケースが最も安いです。

それ以外にコースを追加したり、大規模なMoodleを構築する場合はさらに費用も異なってくるでしょう。

もし、運営側である程度ITに知識があるのであれば、コースの作成までを外注でお願いし、運用は自分たちで行うと費用も抑えられるでしょう。Moodleを使ったことのある方であれば、外注せず自分たちで構築してもよいですが、初めての場合はMoodleを使ったコースがどのようなものなのか、がイメージしづらいので最初は外注することをお勧めします。

 

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