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iPhoneが圏外病になった!治療方法は?

iPhoneは日本で最も多く利用されているスマートフォンです。iPhoneのメリットはなんといっても長期間利用できること、機種変更してもデータが全て引き継がれることではないでしょうか。また、iOSアップデートが長期間利用できるのもメリットの一つです。比較的安定しているのが売り(?)のiPhoneですが、反面トラブルが生じると、セキュリティが高いため(?)修復方法がわからない場合も多々あります。圏外病もその一つではないでしょうか。

圏外病とは、電波圏内にいるにも関わらず、なぜか圏外表示され、永遠に電波が繋がらない症状のことをいいます。

さて、その圏外病、実はiPhoneでは比較的多く見られる症状のようで、ネットを検索するとさまざまな対処方法が出てきます。一般的な圏外病であれば、それらの方法で解決できるかとは思いますが、それらの対処方法を試してみたけれど、まだ回復しないという方へ、最後の(?)手段を紹介します。

圏外病の原因

圏外病の原因はさまざまあります。通常利用していて、突如圏外になってしまったりするものは多くは、キャリアの基地局側に問題があったりします。そのような場合は、多くの場合しばらく経てば回復します。しかし、端末側に問題がある場合、端末を操作して、治療する必要があります。

圏外病の治療方法

一般的な圏外病の治療方法は、軽度のものから順に、

  • 機内モードのON/OFF
  • iPhoneの再起動
  • ネットワーク設定のリセット
  • キャリア設定のアップデート
  • iOSのアップデート
  • iPhoneの復元

などです。上記手段の詳細は、ページ下部で紹介しておきます。ネット上では、上記の方法がメジャーですが、実は上記全てを試しても、圏外病が治らない重度なケースも見られます。あらゆる手段をつくし、それでもまだ治らないという方へ、ここでは最後の手段を紹介したいと思います。最後の治療方法、それは「別キャリアのSIMを利用」もしくは「APNプロファイルのインストール」です。難易度が高いので、どうしても、という場合に参考にして頂ければと思います。

最後の手段 I - 別キャリアのSIM利用

iPhoneで圏外病になる原因の一つとして、キャリアプロファイルの破壊が挙げられます。基本的には、キャリア設定のアップデートで修復できるのですが、ひどい場合はアップデートが表示されない場合もあります。そのような場合に、半強制的にキャリアアップデートを表示されられるのがこの手段です。可能であれば、iPhoneの非公式キャリアのSIMが望ましいですが、ほとんどのキャリアでiPhoneが発売されているため、非公式キャリアSIMの入手は非常に困難です。そんな場合は、現在利用しているキャリア以外のキャリアSIMで代替することも可能です。(試していないので、正確なことは言えませんが、おそらくSIMロックiPhoneでもこの方法は使えるはずです)。もちろん、SIMカードは解約済みでも問題ありません。要は、iPhoneへキャリアプロファイルの再読込みをさせ、壊れている場合はキャリアップデートをさせるというのが目的です。SIMロックiPhoneであっても、iOS内にキャリアプロファイルは組み込まれています。そのため、ロックはかかっているものの、プロファイルの読み込みは行えるはずです。

まずは、圏外病のiPhoneをWi-Fiへ接続しておいてください。その後、圏外病のiPhoneからSIMを抜き出し、交換します。

しばらくすると、プロファイルの読み込みが行われ、場合によってはプロファイルアップデートの案内が出てきますので、そのままアップデートを完了してください。

プロファイルのアップデートがなかった場合も、キャリアプロファイルがきちんと読み込まれているか確認(設定ー>一般ー>情報)し、キャリアがきちんと読み込まれていればOKです。

あとは、再起動し、もともとのSIMへ戻します。

私はこの方法で治りましたが、おそらく治すためにはキャリアプロファイルのアップデートが必要かと思われます。別キャリアSIMはあくまでのキャリアプロファイルアップデートを促すものでしかありません。従って、既にiPhoneないのプロファイルが最新になっている場合、キャリアプロファイルは更新(修復)されず、圏外病が治らない可能性もあります。そのため、できれば複数のキャリアのSIMがあるといいです(普通の方はそこまでSIMカードなんて持ってないですよね。。)。

また、非公式キャリアのSIMであれば、APN設定が表示されるので、可能であれば非公式キャリアのSIMが望ましいです。非公式キャリアのSIMが入手できる場合、APN設定を開き、ネットワーク設定をリセットします。これで、元のSIMへ戻せば、圏外病が治ってるはずです。

現在日本での非公式キャリアはY!mobileとUQ-Mobileだそうです。このためだけにSIMを契約するのはバカバカしいですが、このようなときのために、SIMカードは保存しておくといいかもしれません。

最後の手段 II- APNプロファイルのインストール

さて、上記の方法はSIMを用意しなければならないため、一般の方にとっては非常にハードルが高いものとなります。そのため、ここではもう一つの方法(APNプロファイルのインストール)を紹介します。私が試したのは4G (LTE)回線のみのため、もしから3G回線(音声通話)には応用出来ないかもしれません。ご了承ください。

APNプロファイルのインストールは主に、MVNOで利用されています。しかし、公式MNOで公式プロファイルが壊れてしまっている場合、APNプロファイルの利用で、強制的に接続できる可能性があります。プロファイルの設定は、こちらのサイトへiPhoneのSafariからアクセスし、必要情報を入力します。APN情報はこちらのサイトなどを参照してください。

必要情報を入力したら(不明な箇所は空欄でOKです)、「プロファイルを生成」をタップすれば、プロファイルのダウンロードが始まります。ダウンロード後、画面の流れに添ってインストールすれば完了です。

上記の手段はあくまでも、最終手段です。また、これらの手段を使ったからといって、圏外病が治る保証はありません。あくまでも、その他の手段を試し、それでもダメな場合、試して頂ければと思います。

一般的な手段

上記では、最終手段を紹介しましたが、ほとんどの場合、ここまでしなくても回復します。一般的な回復方法はネットで検索すればすぐに出てくるので、それらを既に試しておられる方もいるかとは思いますが、改めて、ここでまとめさせていただきます。

1. 機内モードのON/OFF

これは最も簡単な方法です。iPhoneの設定を開き、機内モードをONにします。30秒から1分程待ち、機内モードをOFFにします。これで電波の検索が始まり、接続されれば完了です。電波の検索が行われない場合、再度もう少し長めで挑戦します。

2. iPhoneの再起動

これは説明不要ですね。iPhoneの電源を落とし、再起動するだけです。

3. ネットワーク設定のリセット

簡単な手段での治療の中ではこれが最も治る確率が高いです。しかし、Wi-Fiのパスワードなど含め全てリセットされるので、パスワードの再設定等少々手間が伴います。iPhoneの設定を開き、一般、リセット、ネットワークの設定をリセットと辿っていきます。パスコードを設定していれば、パスコードの入力が求められるので、流れに沿って進めていきます。iPhoneが再起動され、リセット完了です

ほとんどの圏外病はこれで治ります。ここまで行っても治らない場合、重症ですので、多少の手間は覚悟しておいた方が良いでしょう。

4. キャリア設定のアップデート

これはうまくいけば機能しますが、既にキャリアプロファイルが最新の場合、最終手段を試すことになります。Wi-Fiへ接続し、SIMカードが入った状態で設定画面、一般と辿っていきます。キャリアプロファイルアップデートがある場合、下のような画面が表示されます。「アップデート」をタップし、キャリアプロファイルをアップデートし、iPhoneを再起動してください。何度か試しても表示されない場合、この方法は使えません。。

5. iOSのアップデート

iOSが最新出ない場合、iOSのアップデートで治ることがあります。設定>アップデートで利用可能な更新があるか確認してください。更新がある場合、更新を行ってください。iOS 7 以降では端末上でもアップデートが完結できるようになりましたが、より確実にするためにもiTunes経由での更新をおすすめします。

6. iPhoneの復元

iOSのアップデートでも治らない場合、初期化を兼ねてiPhoneの復元を行うことで治ることがあります。iPhoneを復元するためには、iTunes経由で行う必要があります。必ずこの操作の前にバックアップを取ってください。

復元するためには、iPhoneを復元モードにする必要があります。iPhoneの電源を落とし、ホームボタンを押しながら、パソコンへ接続します。するとiTunesマークが表示され、リカバリモードに入ります。あとはiTunesで、iPhoneの復元を行えば完了です。この作業は非常に時間を取られますので、時間に余裕があるときに行ってください。また、Lineなどの履歴はiCloud上へバックアップしておくことをおすすめす。

iPhoneの初期化が完了すると、iPhoneを新しいiPhoneとして登録するか、バックアップから復元するか聞かれます。この作業を行う前に、ネットワークへ接続されているか確認しておいてください。データの復元が必要ない方は、ここで完了ですが、データの復元が必要な方は、データの復元後に再び圏外病に入る可能性あるため、ここで状態を確認しておくことは必須です。

もしこの段階で圏外である場合、端末自体にもないがある可能性があります。その場合は、素直にApple Storeへ出向いて修理してください。

データの復元後に再び圏外になってしまう方は、キャリアプロファイルが壊れている可能性が高いですので、前述した最終手段を試してみてください。

圏外病になる原因はさまざまですが、iPhone 5 以降多発しているようです。特にキャリア変更を伴う機種変更の場合、復元後に圏外病になってしまう場合が多い様です。その場合は、キャリアプロファイルが旧キャリアのものを読み込んでしまっているため、最終手段を通じてキャリアプロファイルを修復すれば治ると思います。せっかく新しいiPhoneにしたのに、圏外で使えなければ意味がないですからね。iPhoneのバックアップ機能は素晴らしいですが、時としてそれが圏外病を引き起こしてしまうこともあるようです。データを諦められる人はリセットしてしまえばいいですが、ほとんどの場合データはとっておきたいでしょう。こちらの記事がそんな方へ少しでも役立っていただけたら幸いです。

 

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